パートナーの皆様へ

採用情報

SCROLL

EPISODE 13

愛あるエピソード 土木編

土木を仕事にする人間として
何としても震災復興に貢献したかった。

大阪支店 土木部|所長1983年入社

CHAPTER01

CHAPTER01

震災で被害のあった地域に
復興住宅を建設するプロジェクトに参加。

2011年に起こった東日本大震災により、東北地方は大きな被害を受けました。村本建設は急きょ組織を変更し、大阪本社と東北の現地に震災対策本部を設置。建設会社としてできるだけ震災復興に貢献したいという企業としての思いは、私たち社員にも伝わってきました。

宮城県女川町は、東北地方の中でも津波により多くの家が被災した地域です。そこでこの町の高台にある運動公園を解体し、その跡地に復興住宅を建設するという「女川町営運動公園住宅プロジェクト」がUR都市機構と行政主導で始まり、当社も参加することになりました。私は当時、鳥取県の工事に配属されていましたが、直ちにこのプロジェクトに加わることに。

「土木に携わる人間として、少しでも震災復興に協力したい」そんな気持ちで現地に向かったことを覚えています。

CHAPTER02

解体工事を見学する観覧ヤードを設置。
地域住民の方と交流が生まれた。

「女川町営運動公園住宅プロジェクト」の中で、村本建設の担当した工事は、運動公園の施設の一つである陸上競技場を囲むコンクリートの観覧席を解体するというものでした。工事現場からわずか数メートルの場所には仮設住宅がびっしりと建てられており、被災した住民の方が住んでおられました。いざ、工事が始まると、コンクリートの塊や柱を解体する際に「ドドドーン」と大きな音や煙が発生しました。工事現場の外周には、仮囲いを設置して、できるだけの対策は施していましたが、私はこれまでの経験上、「きっとクレームをいただくな」と心配でした。しかし、工事が進んでもどういうわけかクレームは一切ありません。それどころか、多くの住民の方が、仮囲いの隙間から工事現場を見学しに訪れました。そして皆さん口を揃えて「音、振動、埃は我慢するから、1日でも早く復興住宅の工事を進めて」とおっしゃいました。恐らく仮設住宅の生活の中で、毎日変化する工事現場を見学することはささやかな楽しみであり、復興の足取りを実感するものでもあったのでしょう。

そこで我々は仮囲いの一部を撤去し、工事の進み具合が観覧できるように、机や椅子を用意して「観覧ヤード」とも言える場所を設置。そこには1日に数十人の人たちが訪れるようになりました。私は観覧ヤードで地元の方たちとお話しする機会が増え、多くの方が、被災されたありのままの状況を話していかれました。その中には心が締め付けられるような悲しい内容も少なくありません。そのたびに目頭が熱くなり、返す言葉もありませんでした。そして、「何とかこの方たちのためになりたい」と切に思いました。私が41年間、土木の仕事をしてきた中で、こんなに地域の方に背中を押されたのは初めてでした。

CHAPTER03

土木の仕事を選び、村本建設で
働くことができてよかった。

私は大学卒業後、村本建設に入社し、これまでずっと土木部に所属してきました。高速道路やトンネルなど、スケールの大きな工事を数多く担当してきました。土木の仕事には、徐々に出来上がっていくのを実感する喜び、職人さんをはじめ多くの仲間と力を合わせる楽しさ、完成した工事を見た時の達成感など、ものづくりの素晴らしさが詰まっていることを知りました。またその間、村本建設の風通しの良い社風の中で、自由に意見を発信してきました。

土木の仕事の魅力は、ものづくり自体の楽しさだけではありません。例えば、ある高速道路を車で走った時、「この道路、10年前に手がけたなあ」とか、トンネルを通過しながら「20年前のあの時、大変だったな」と振り返ることがあります。同時に、その工事が、10年、20年という長い年月を越えて、その地域でたくさんの人たちの日常を支えてきたことに思いをはせることがあります。星の数ほどある職種の中から土木を一生の仕事として選んで、間違いではなかった。村本建設で働くことができてよかった。土木屋として働く時間が残り少なくなり、これまでのことを振り返りながら、心からそう思っています。

OTHER EPISODE

その他のエピソード

愛あるエピソード 建築編

ゼネコンの仕事はチームワーク。
お互いに対する敬意と愛情が必要。

名古屋支店 建築部|所長1997年入社

詳しく見る

愛あるエピソード 営業編

お客様との絆が、
大きな仕事につながりました。

東北支店 福島営業所|所長1985年入社

詳しく見る

愛あるエピソード 事務編

心を開いて相談できる人がいる。
村本建設の大きな魅力だと思います。

生産事務部2007年入社

詳しく見る

もっと見る