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ダイオキシン対策

当社が共同開発してアクリアDXNは、高速多層繊維ろ過方式を用いた全く新しいダイオキシン類汚染水処理装置で、低コスト、驚異的な浄化能力、コンパクトで可搬式などの特徴を持ち、処理能力は、各機器の構成を組み変えることで、従来の単一繊維径では得られない大処理量と長時間継続ろ過を実現しました。 昨年(2005年夏)、豊島処分地で応急的排水処理対策として、このアクリアDXNを用いて、ダイオキシン類汚染水処理が実施されました。

豊島処分地におけるアクリアDXN導入の経緯

瀬戸内海に浮かぶ「豊島」が産廃不法投棄の島としてクローズアップされて以降、この豊島問題も香川県により「豊島廃棄物等処理事業」として、豊島に推積する汚染土壌を含め約60万トンの廃棄物を直島に輸送し、焼却・溶融方式によって処理するとともに、その副成物の資源化を図ろうと2003年9月から10年計画で操業が開始されています。 この豊島における水処理としては、北海岸に設置され遮水壁により流出を防いだ地下水・浸出水は、ポンプで汲み上げ、高度排水処理施設で浄化して放流されています。また雨水は流域の廃棄物の上に透気・遮水シートを覆い雨水が汚染物に接触しないようにして、流末の沈砂池に貯留され放流されています。
2004年の秋は台風の当たり年で、西日本でも各地に大きな被害をもたらしました。操業開始から約1年の豊島でも200ミリを越す豪雨により、沈砂池1での定期環境測定の結果、ダイオキシン類の値が管理基準を超えたことが判明しました。このことから香川県では「豊島処分地排水対策検討会」を設置し、雨水のダイオキシン類汚染原因の究明と対策の検討がなされることとなり、その応急的排水処理対策として「アクリアDXN」によるダイオキシン類汚染水処理が実施されることとなりました。

豊島処分地における排水処理の仕様

1|日量100m3の貯留水を処理すること。
2|ダイオキシン類は10pg-TEQ/L以下に処理すること。
3|SSは50mg/L(日平均40mg/L)以下に処理すること。
4|契約締結後約2週間で設置・試運転を行い、仕様書に定める水質項目(日量100m3、ダイオキシン類・SS項目)を満たす事を実証し、県が実施する検査結果で性能が認められるまでは、装置の運転をしてはならない。期間:平成17年7月1日~平成17年11月30日

実施した処理結果

処理期間:平成17年7月14日~平成17年8月10日(実稼動日数:26日)
累計処理量:2,674m3(日平均102.8m3)
処理水質:平均濁度1,07(管理基準2.0以下)※日常の水質管理は濁度で管理。

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