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アクリア技術紹介
TECHNOLOGY INTRODUCTION

建設現場で発生する濁水は、長い工期と広い作業スペースを有する大規模工事を除いて、そのまま水路や下水に放流されています。しかしながら環境問題への意識の高まり、法規制の強化、ISO14000の普及などにより従来のように建設濁水を無処理のままで放流できなくなる現実が待ちかまえています。特に作業ヤードの小さい都市土木、建築現場ではコンパクトでしかも低コストの濁水処理装置の出現が待たれています。

今回開発した装置は、高速多層繊維ろ過方式を用いた全く新しい建設濁水処理装置*)です。装置のユニット化と大きな処理量およびメンテナンスの簡略化により、現場への導入もスムーズに行えます。また水環境保全の面からも排水時のSSを5mg/l以下にできるため、工事による環境負荷も最小限に押さえられます。

工法の特徴

1.高速多層繊維ろ過

砂ろ過における多層ろ過装置の利点(珪砂とアンスラサイト等による多層ろ過)を取り入れ、ろ過層を繊維径の違うアクリル製特殊繊維により多層化しました。このことにより、従来の単一繊維径では得られない大処理量と長時間継続ろ過を実現しました。
①大きなろ過速度 繊維ろ過を採用したため、ろ過層の空隙率が大きく砂ろ過の2倍以上のろ過速度があります。
②メンテナンスの少ない処理技術 繊維ろ材のパッケージ化により、取扱いが容易で運転管理には熟練を必要としません。
③コンパクト設計 装置を処理量に合わせてユニット化し、省スペースを実現しました。小規模な建設現場でも使えます。
④クリーンな処理水 生物に安全な無機凝集剤を使用し、河川の魚類や水生植物に無害な処理(処理水のSSは、5mg/l以下)をすることができます。

2.処理量 現場に応じて20m3/hrまで可能です。

処理フロー

濁水に含まれる夾雑物を除去し、凝集剤添加後に凝集沈降槽でSS分をできるだけ沈降処理します。次に濁水は、繊維ろ過槽に送られ、清澄なろ過水となります。繊維ろ材は、数時間から数日に1回(ろ過槽に送られる濁水の濃度により異なります)取り替え洗浄し再利用します。

備考

*建設リサイクル研究会で開発 村本建設(株)、奥村組土木興業(株)、三菱建設(株)、(株)松村組、(株)ベストエンジニアリング、ハウス美装(有)、(株)大検工業、栄光テクノ(株)による共同開発 特許第3148721号:発明の名称「濁水処理装置」